河口無線の近藤様から M6-8E をいただきました (10/16/05):

M6-8E

M6-8E は,外見上 M6-45 よりも M8-45 に似ています.全体的に M6-45 より角張っていて,M8-45 や M-11 に近い成形です.また,ボディー中央の蓋が M6-45 は円形ですが,M6-8E は矩形です(M8-45 も矩形?).M8-45 との違いは,左列の画像で,出力ピン側から見て左右の稜(辺)がラウンド成形になっている点です.

M6-8C(下記)カバーを開けてみました.(3/24/11)

M7-8E
(オークション 
 出品画像より)
のオークション画像(M7-8C)では M6-8E と同じ色でした.M6-45 と M7-45 とでは色が異なり,どちらかと言えば,上のオークション画像の方が M7-45 に近いのですが…(4/22/12)

ようこそ!BORON's Roomへ!画像掲示板に,K-様より情報をいただきましたので,テキストにしました.[2004/12/18]

型名出力セパレーション[dB]IM 歪針圧コンプライアンス針先形状重量価格(1969年)
[mV]1kHz10kHz[%][g][×10-6cm/dyne][mil][g][円]
M7-45/E2302510.5〜2300.2×0.8
0.7, 0.5
1513000/15000
M7-8C/E1.8302510.5〜33014.316000/18000
M-11/E4302510.5〜32514.511900/14000
M8-45/E135300.50.3〜25013.630000/32000
M6-45/E4302020.75〜315159900/12000
M6-8C/E3.530251.50.75〜42014.311900/14000
M7-45 の取扱説明書では,順に 1.5, 35, 同, ?, 0.2〜1.5 最適値 0.5〜1, 同, 同, 14.5, 同

ムラマツフルート新堀様から M6-8C をいただきました (1/29/10):

私が所有しているM6-8Cは、私が中学の時に祖父が親戚の勧めで購入したものだと思われます。その人は東映動画で宮崎駿も参加していた数々のアニメーションの録音を担当しておりました。全く資料は残っておりませんが、1970年前後ではないでしょうか。私の記憶では、桐箱に入っており、「パッケージを開けると京都の香りがいたします」ということと、「スタイラスの清掃は、絶対に液体をつけないでください。毛細管現象で、一瞬に内部に浸透し、ダメージを与えます」という一文です。(10 Jan 2010)
「1970年前後」に関して以下のような問い合わせをしました(上表参照):

M-11 (67年) より前と考えられますが,69年でも発売されていたようです.M8-45 (65年) の前で M6-45(お持ちの M6-8C とは別に M6-45 があります)の後と推定したのですが,65年より前では年代が合わないようでしたら,M8-45 の新技術を取り入れた M6-45 の改良版の可能性が浮上します.(M8-45 の価格は M6-45, M7-45 の倍を超えます.)

65年あたりであったような気もします。祖父の家ではオーディオを二回新調しましたので、最初のほうでは65年あたりです。もうその人も故人になりましたので確認もできませんが、私の記憶ではアームはグレースでした。グレースの軸受け部に上下左右にリングが一つずつ付いているやつでした。(31 Jan 2010)
「懐かしいスピーカー達!」(閉鎖)さんの「グレース GRACE 1973年頃、販売されていたトーンアーム群」などで調べてみましたが,それらしい(軸受けはジンバル・サポートと思いますので G-445 ではなく)G-545 は 61 年からのロング・セラーで,手がかりにはなりませんでした.しかし今回の件で,M8-45 の新技術を取り入れて価格を抑えた M6-45 の改良版で,M8-45 (65年) と同時期の発売と思えてきました.なお本体は,このページ冒頭の M6-8E と同じですが,背面の銘版は M6-8C となっていて,針ホルダーの SATIN 文字は(円針を表わす)緑色です.また,コイルのインダクタンスは,M6-8C, M6-8E, M6-45 (V-45U), M7-45, M-11 の順に,20/20, 24/22, 21/23, 5/5, 30/32 [μH] でした.(コイルの持つ抵抗成分をキャンセルしてインダクタンス成分だけを測れる自作メータで,絶対値ははともかく相対値は比較可能.測定電流は電圧換算で 20μH のとき約 5mV.)ちなみに,32 μH の 25 kHz でのインピーダンスは約 5.0 Ω ですから,New M-11 のカタログに記載されている「l0Hz〜25KHzがほゞ純抵抗で50Ω」はうなずけます.

川崎市の藤野様から上記の「M8-45 の新技術を取り入れて価格を抑えた M6-45 の改良版」に関して以下の情報をいただきました (18 Feb 2010):

私の遠い記憶を辿りますと、確かにM8の新機軸、新技術、新発明をM6とM7にフィードバック或いは注入して製造されたのが M6−8 と M7−8 である、と當時のオーディオ誌(オーディオウとは書きにくい)の廣告か記事に確かに書かれていた事を思い出します。《以下略》
同時に,M7-45 についての情報もいただきました.M6-8C, M6-8E のダンパはアーチ型で,これは M8-45 の新技術です.

オークション画像より (9/15/23):

M6−8C¥10,900 周波数範囲10〜20,000c/s 三角のスパイラルコイルの使用によって 秀れ
M6−8E¥13,000クロストーク1000c/sで−30dB 10,000c/sで−25dBた過渡特性と平坦な周波数特性をもち(歪)の
M6−45¥9,900負荷インピーダンス50Ω以上100KΩまで可 最適値100〜200Ωない清澄で豊かな再生音は抜群です。自分で簡
M6−45E¥12,000コンプライアンス30×10-6cm/dyne(縦横ともに同一コンプライアンス)単に出来る針交換機構はMC型としては唯一の
<交換針>ものであり 又他製品の10〜100倍という高出力
M6−N7¥4,500出力電圧50mm/sec R.M.Sにて4mV±2dBは モーターやアンプのハム 騒音等から再生
M6−N5¥4,500針  圧0.75〜3g 最適値 1〜2g音の品質を守ります。新製品M8で 種々の新
M6−NE¥6,000針  先0.7ミル, 0.5ミル, 0.2x0.8ミル(楕円):ダイヤしい技術を開発しましたが その主要な部分で

あるアーチ型ダンパーを採用したのが現在のM
M7−8C¥14,000周波数範囲5〜30,000c/s6−45(E)・M7−45(E)であり 又内部構造全般
M7−8E¥16,000クロストーク1,000c/sで−35dB 10,000c/sで−25dBにまで大幅な改良が加えられたものがM6−8
M7−45¥13,000負荷インピーダンス30Ω以上100KΩまで可 最適値50〜150ΩC(E)・M7−8C(E)で 発売当初のM6 M7
M7−45E¥15,000コンプライアンス40×10-6cm/dyne(縦横ともに同一コンプライアンス)の音質とは格段の開きを示します。合理的な保
<交換針>護機構により PUを盤上に落したり針を横に
M7−N7¥5,000出力電圧50mm/sec R.M.Sにて2mV±2dBひっかけた時の衝撃や圧力にも充分耐え オー
M7−N5¥5,000針  圧0.5〜2g 最適値 0.75〜1.5gトチェンジャーにも安心して使えます。ハイコ
M7−NE¥6,500針  先0.7ミル, 0.5ミル, 0.2x0.8ミル(楕円):ダイヤンプライアンスPUでしかも驚くほど堅牢です

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