横スクロールは避けた方が良いので,
アレンジを変更しました.

    ヤングジェネレーションのMC


 SATIN


BEST でなくとも BETTER THAN THE OTHERS
 
────これがサテンにおけるもっともロー・プライスなカー
トリッジの本質です。“ BETTER THAN THE OTHERS”
このことばには たしかなうらずけがあります。サテンカート
リッシでは PICK UP(つまみ出す)できる音楽という情
                ・・・・・
報を 他のカートリッジでは大部分とりにがしてしまうのです。
これは情報理論的にいえば たいへんむずかしいことですが
この違いこそばつぐんのフィーリングを甦えらせるサテンM−
                       フォーティー
14の特質をうらずけているものです。かんたんに説明するため

に ステレオシステムによって音楽を再現することを T.V.
システムによって美術を再現することにたとえてみましょう。
明度だけで表わされるので もっとも再現しやすいと考えられ
る“SHO”(日本でいう「書」)を再現するにしてもT.V.カ
メラの解像力・レスポンス関数・電子ビームの広がり・走査線
の数などによって「書」としてみることができるものから「文
           ・・・
字」として読めるもの(ふつうのT.V.カメラていど)そして
どうにか文字とわかるもの(月面中継用カメラていど)までさ
                  ・・・
まざまな結果になります。同じように ふつうのカートリッジ
は《書を文字として大体読めるていど》に《音楽を大体におい
て再生している》というにすぎません。これにくらべ サテン
カートリッジは「書」に含まれる視覚情報のすべて  墨の濃
淡・にじみ具合・かすれ具合・紙の感触 etc. をすべてその
まま再現する超えてるT.V.です。この高密度の視覚情報の再
現によらなくては 筆緻・筆圧・筆速・そしてアーティストの
息吹・気韻・気迫いわばフィーリングまでを見る人の心に甦え
らせることはできません。同じくレコードにほとんど痕跡程度
              ・・・・・
(だから他のカートリッジではとりにがしてしまう)にしか含
まれない音響情報までもとり出し カートリッジ固有の雑音で
これらをマスクしないM−14でしか 演奏の魂をあなたの心に
         フォーティーン
直接ふれさせることはできません。だから BETTER THAN
THE OTHERS なのです ────────────





■ この再生能力の違いは─────
 *磁性材を振動系に用いない空芯MC型であるため
MM型,IM型,鉄芯MC型etc.にはつきものの バル
クハウゼン・ノイズやバルクハウゼン効果的な《鉄》の
音色雑音歪が皆無なこと。
 * 導体占有率の大きい 0,1×0,01m/m アルミリボ
ン線使用のスパイラル・コイルと それを挿入するギャ
ップ巾の小さい磁気回路による 強力な磁束密度(14K
ガウス……鉄芯MC型では 2Kガウス程度)とによっ
て得られるMM型なみの高出力。このため 決定的に音
質を汚す一般入力トランスを使用しなくともよく また
各種の雑音に強いこと。
 * 加速度状態におけるエネルギー損失があり動作の
あいまいな《ゴム材》をダンパーに用いないで シリコ
ン・グリスと もっとも理想的な制動をする電磁制動に
よって制動するため 《ゴム》のノンリニア歪(リニア
歪とはちがう歪)がないこと。
 * ベリリウム系金属を使って 現在の技術ではこれ
以上はのぞめないほどの精度をもつパンタグラフ型バネ
機構が 常に針先をレコード溝にぴったりと密着させて
トレースさせること。etc.…………これら数々のユニー
クな機構によっています。
 振動系の振動中心保持も明確そのもの。ディスク・カ
ッティング・マシン付属の数10万円もする ウエストレ
ックス10Aぐらいのものが M−14にかろうじて匹敵
するメカニズムをもつものです。
■ MC型は精密なためにこわれやすく使いにくいとい
う常識は かってサテンによって否定されました。M−
 





14ではより高度な保護機構が開発され ふつうのあつか
いをしているかぎり トラブルが発生することはまず考
えられません。あなたのステレオがコンポーネントでな
くとも 音の入口で音を豊富にとり入れるM−14があれ
                  フォーティーン
ば オリジナルの音楽の心が 生きいきと 部屋いっぱ
いに満ちあふれます。
■ サテン・タイプMCだけが 針を自分で簡単に交換
できるMC型カートリッジです。M−14では交換針をネ
               フォーティーン
ジで固定する方式になっていて 専用のドライバーを使
えば シェルのアームへの差し換え程度でかんたんにで
きます。  ── カンチレバーの振動支点が厳密に一点
に定まることが 高度のディスク再生における本質的条
件の一つです。これなくしてはどんなタイプのカートリ
ッジにおいても ディスク再生の第一歩が不完全である
ということになります。このためには ワイヤー(サテ
ンではベリリウム系金属を使用)でカンチレバーの根元
を支持するのはもちろんのこと 交換針自体を確実にボ
ディーに固定する必要があるのです。MM型などの交換
針では 磁気回路のヨーク自体でずぼっと包み(これで
はヨークに力が加わり ヨークの磁気材料的な特性劣下
もきたします)摩擦力で簡単にとめられているだけで
ただ針が抜けおちないというだけです。
 そのことを考慮し サテンでは交換針をくさびとばね
でボディーに確実に固定するという方式を通してきま
した。この絶対の確実性をローコストに実現したのが
M−14の《くさび と ねじ》を使う方式です。
■ ばつぐんなM−14の諸特性のうち 15KHz をこえ
      フォーティーン
る超高域のクロストーク特性こそ注目すべきものです。

パンタグラフ型アーマチュアの投影パターンの拡大(0,04mm厚ベリリウ
ム銅使用で 菱形の寸法がマッチ棒の断面に相当する程度の小さなものです)





 パンタグラフ型バネ機構────原理的にディスクカ
ッターにもっとも近いこの振動伝達系が この無類のク
ロストーク特性をもたらしています。図で Bは高級カ
ートリッジの平均値
Cはその最低値
AはM−14の一例で
す。Bにくらべて10
KHzで10dB(エ
ネルギーでいうと10
倍も)  25KHzで
9dB(エネルギーで
いうと8倍も)いいの
です。(CBS/STR120)
 このクロストーク特性は 2chでは音楽全体をクロ
ストーク歪によって汚さないため 4chではさらに4
ch間の分離をうるために とくに重要な特性です。
超高域のクロストークが悪ければ 後の2SP間だけで
はなく 前後・左右の4SP間で音がまじって 結局
1chになってしまいます(4chともその位置情報は
超高域のキャリヤにのっているからです)。超高域のク
ロストーク特性こそ 4chの条件です。
■ 私たちサテンは このM−14を広く若い世代にお届
           フォーティーン
けするためにお求めやすい価格になるよう 最大の努力
をはらいました。…‥音楽なしではいられない耳のいい
あなた‥‥M−14は最良のフェローとなることでしょう。
    フォーティーン
定 価 M−14 ¥10,800  M−14E ¥13,400 M−14X ¥15,400
M−14L ¥13,800  M−14LE ¥16,400  M−14LX ¥18,400
換 針 M14−N5 ¥4,200 M14−NE ¥6,800 M14−NX ¥8,800

周波数範囲     10Hz〜40KHz
          M−14LXは 10Hz〜50KHz
クロストーク    10KHz:−30dB 25KHz:−20dB
負荷インピーダンス 推奨値50Ω〜150Ω。但し50KΩまで可
コンプライアンス  15×10-6cm/dyne
出力電圧      5mV±2dB 50mm/sec RMS45°
          タイプLは 2.5mV
針  圧      0.8〜3.0g  最適値1.5〜2.0g
針  先      0.5ミル円針 0.2×0.6ミル楕円針 CONIC針
インピーダンス   10Hz〜20KHzが純抵抗でほゞ50Ω
自  重      9.5g
M−14
コイルのマスをさらに
1/3の極微小にした‥‥
M−14L  



本 社 京 都 市 北 区 小 山 下 総 町 4 7 番 地 〒603(075)441―1171 (株)サテン音響
連絡所 東京都中央区築地7―18―28―1113号 〒104(03)543―0819

このページの元になったカタログには定価がなく,もうひとつのカタログには載っていることを,新価格を掲載するにあたって発見しました(ページ作成は 12 年前で今さらながら,さらに OCR の変換ミスの見落としも1文字).ふたつのカタログの違いはこれと

京都本社  京都市 北区 小山 下総町 47 〒603 ☎京都 (075) 441―1171 (代表)
東京連絡所 東京都 杉並区 下高井戸 5―11―10 〒166 ☎東京 (03) 302―0547  株式会社 サテン音響
です.M-117, M-18 のカタログや M-20, M-21 の取扱説明書は築地の連絡所,M-15, New M-11 のカタログは下高井戸の連絡所(M-14LE の取扱説明書も)ですから,元になったカタログの方が新しく,さらに M-15, New M-11 のカタログのゴム印から類推すると,物価が高騰していた頃ですから新価格からの再改訂を考慮して,定価を消されたと思われます.

取扱説明書では,

周波数範囲     M−14,M−14E   10Hz〜40KHz
          M−14X,及び タイプL 10Hz〜45KHz
クロストーク    10KHz−30dB 25KHz−20dB
負荷インピーダンス 推奨値50Ω〜100Ω(但し50KΩまで可)
コンプライアンス  M−14  15×10-6cm/dyne
          タイプL 30×10-6cm/dyne
出力電圧      M−14  5 mV±2dB 50mm/sec RMS45°
          タイプL 2.5mV±2dB
針  圧      M−14  0.8〜3.0 g  推奨値1.5 g
                    タイプL 0.8〜3.0 g  推奨値1.2 g
インピーダンス   10Hz〜20KHzが純抵抗でほゞ50Ω
針  先      0.5円針 0.2×0.8 楕円針 (E) コニック針 (X)
自  重      9.5 g
     規格 その他 改良のため変更することがあります。
発売年について,M-117/18 のカタログ裏面に「M−15、M−14(1970)」とありますので,当初 1970 としていましたが,「Stereo Sound」No.17 (71.1) の広告は M-15, New M-11 だけで,「STEREO」72.10 の広告サテン | the re:View (in the past))に M-14/14L が載っていますから,71 年か 72 年ということになります(ヘッドフォン近代博物館-別館様の M-14 では「発売  1971〜72年」).
  
  価   格   表
                             
 昭和49年4月より、つぎのように改訂されています。

 

《カートリッジ》
  高 出 力 タ イ プ  ライトマス (L) タイプ
 円 針 付 
 楕 円 針 付
 CONIC針付
 M−14      ¥13,800 
 M−14E     ¥17,000
 M−14X     ¥19,000
 M−14L   ¥17,800 
 M−14LE  ¥21,000
 M−14LX  ¥23,000
 円 針 付
 楕 円 針 付
 CONIC針付
 New M−11  ¥22,000
 New M−11E ¥26,000
               
              
              
              
 円 針 付
 楕 円 針 付
 CONIC針付
 M−15      ¥28 000
 M−15E     ¥32,000
 M−15X     ¥35,000
 M−15L   ¥35,000
 M−15LE  ¥39,000
 M−15LX  ¥42,000

 

《交 換 針》
    円   針    楕 円 針    CONIC 針
 M14−N5 ¥  5,800 
 N11−5S ¥  9,000
 M15−5S ¥11,000
 M14−NE ¥  9,000 
 N11−ES ¥13,000
 M15−ES ¥15,000
 M14−NX ¥11,000
 N11−NX ¥16,000
 M15−NX ¥18,000 

 

《そ の 他》
● SR−60 (アダプター) ¥2,200    STD−1 (入力トランス) ¥l2,000

●  その他 旧型の製品も 価格が改訂されております。

● 説明書などには、印刷の都合により 旧価格が記載されておりますが、
  上記 御了解下さい。

                      京都市北区小山下総町47 サテン音響
SATIN
 

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