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ハタキがけで針先チップを飛ばしてしまったジャンク品として購入したわけです。左側が小音量で、低域発振のようなぶかぶかした感じと音飛びが発生して使うのを断念しました。今回のビリつきを考えるには良い実物見本と思って、なるべく発電部に接触しないようにカバーを壊し、中を見ました。ルーペで横方向から覗くと、L側アーマチュアの直線部に僅かな面の曲がりがあり、R側はこれがなくてぴーんと一直線になっていました。この撓みが針先からの振動をコイルに十分伝達せず、また反作用の不要振動で不安定な低域音を作り出していたのだと判りました。 これをこのまま見て頂こうと思ったのですが、パッケージの工作中にアーマチュアを曲げてしまったので、やむを得ず爪楊枝などで修正し、はじめに見た時の状態ではありません。それでも、取説で述べられているダブルパラレルダンパーのための平行バーとか、コイルの取り付けなど無傷に近い内部構造を見られるので、お送りする次第です。そして、アーマチュアのコイル接合部の細さと、支持腕側の稍太い作り方との強度のバランスでフレキシブルジョイントの動作をさせている巧妙な作りにはやはり感心します。また、蛇足ですがカンチレバーとの接合部は、アーマチュア全体の形からみるとかなり幅広く作られており、針交換をすることへの強度確保、変形の防止などが配慮されていると思いました。
別の壊れた M-21 を送っていただきました(11/3/04)ので, カバーを外して,上の画像では隠れている部分を撮影しました. (自然光の下で撮影.上の画像は蛍光灯の照明の下で撮影.) |
無惨にも曲ってしまった |