M-118EX(と M-18EX)の出典「HiFi STEREO GUIDE 1975-76」に掲載されているのを BBG Audio 様で確認してきました(118EX の価格は未定).BBG Audio は M-20 を買った店の後継で,今はなきニノミヤ無線で SATIN と取り引きされていた天野様は,18EX は記憶にある,118EX は記憶になく価格も未定なので発売されなかったと推測されていました.また,SR-60 は客の「歪み」に関する苦情を SATIN が気にして製品化した,などと教えてもらいました.
M-18EX がヤフオクに M-18X とセットで出品されていました(2019 年 4 月 25 日落札):
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/l520104427
SATIN/サテン MC型カートリッジ M-18X audio-technica製ヘッドシェル+MC型カートリッジ M-18EX DENON製ヘッドシェル セット
(銘板の画像はなく,E と B は似ているので,BX のまちがいの可能性も…)
私の M-18BX の取扱説明書は,裏表紙に M-18 M-18E M-18X M-118BX と記載されていますが, M-118BX の最初の 1 を塗りつぶして M-118BX となっています(本文は白背景ですべて 18BX).
「ステレオ」76 年 5 月号の「サテン M-18BX 新製品をテストする」(当時,オーディオ店で配布)では,3人の評論家さんの比較の対象がすべて M-18X です(BX は EX の後継と思われる).ちなみに BX は「無線と実験」76 年 6 月号の「内外カートリッジ15サンプルの測定と試聴」に掲載されています(写真は2枚とも 18E …).そこでの周波数特性 は 18 KHz あたりに +9 dB ほどのピークとなっていますが,私の BX は+3 dB ほどのピークです(購入約1年後の 78 年 10 月 29 日にタニヤマ無線のイベントで測定してもらった). |
なお,ヘッドフォン近代博物館-別館様では M-117 や M-18EX などの発売が「1974〜75年頃」となっていますが,117 は 75 年 11 月号の「電気店」「電波科学」などや FM 週刊誌に新製品として掲載(当時,オーディオ店で配布)されていますので,75 年秋発売のようです(少なくとも「ステレオ」75 年 6 月号の広告は M-14/15/New11.「無線と実験」では 76 年 2 月号の新製品紹介欄に 117).