M-18G/BG/BP と M-117G/S の取扱説明書から抜粋

1"まともな道は唯一つです"
 まともな音響再生をするためには してはならないこと しなければならないこ
とが 何十 何百とあります。この条件を唯の一つでも手をぬくと そこで音がこわ
れます。再生システムのどこか一箇所でも音をこわすところがあると 他の場所でこ
れを補うことはできません。このために必要なすへての条件を満たす方式は 悪戦苦
闘の結果 結局は いく通りもは可能でなく 唯一つであることを サテンは身にしみて
感じております。サテンカートリッジは 同じサテンのアーム AR-1.プリアンプ
PA-1.メインアンプ MA-1.スピーカー SP-1と同様に このようにして生まれた
ものです。だからこれら一連のサテンの製品のそれぞれが真に100パーセントの力を
発揮するのは 他の製品もすべてサテン製品のときです。これは サテンの製品が一般
の他の製品と相性が悪いからではありません。まともな道(方式)は唯一つだからです。
 ――――M-18Gシリーズが M-18シリーズと 一見ほとんど同様に見えるのもこ
のためで M-18も完成度の非常に高いものですが サテンのアームからスピーカーま

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での一連の製品の完成によって さらに音をこわす箇所を 厳密にとり除くことが可能
になったものです。そして これらの音をこわす原因は いま一般におこなわれている
動的歪や スルーレート等を含めて そのレベルとしては あまりにも小さく(―130db
〜―140db)すべての物理測定にも ひっかからないものであることも ますます明ら
かになりました。
 "まともなものは唯一つしかない"ことを象徴する事実として M-18Gシリーズに
おいて その針圧の最適値は1.8gの近傍に存在して それも わずか1/1000針圧を変化させ
ても 最適値か あるいは最適値からはずれたかが どなたにも直ちにわかります。
そして サテンアーム AR-1には 針圧を レコードを演奏したまま 外部より無接
触で微少範囲可変する装置が設置してあるのもこのためです。しかしこれは 他のシ
ステムもすべてサテン製品にした場合に はじめてわかることで 一般には 12 頁の
推奨針圧で演奏して下さい。

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▼交換針には

 下記のものがあり、次のような色わけによって判別できます。

           針先     交換針ホルダー   SATIN文字
  18-NGE   楕 円 針      白       黒
  18-NBG   コニツク針      黒       黒
  18-NBP   コニツク針      黒       黒
         (18-NBG,18-NBPはカンチレバーに比重1.85の
           超軽金属べリリウムが使用されています。)

 ●M-18G,M-18BG,M-18BPは、針先が異なるだけでなく、ボディの発電
  部分などもそれぞれ異なり、それぞれの組合わせが最高の結果が得られるよう
  な組合わせとして設計されていますので、針の互換性はないものとお考え下さい。

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規  格   M−18G, M−18BG, M−18BP

周波数範囲     8Hz〜45KHz, 50KHz, 50KHz
クロストーク    35dB:1KHz  25dB, 30dB, 30dB:30KHz
インピーダンス   30Ω, 20Ω, 12Ω  50KHzまでほぼ純抵抗
負荷インピーダンス 30Ω〜200Ω  50KΩでも可(負荷インピーダンスは低いほど
          音質良好となるが、出力電圧は低下する。)
出力電圧      1.8mV, 1.0mV, 0.5mV  ±1dB 50mm/sec RMS 45°
コンプライアンス  15, 20, 25(×10-6cm/dyne)
推奨針圧      1.85g w, 1.85g w, 1.8g w
          (2.5g でもこわれません。)
針  先      0.2×0.8ミル楕円針, 0.1×2.5ミル コニツク針
自  重      9.5g         0.1×2.5ミル コニツク針

●数値が二つ以上表示されているのは M−18G,M−18BG,M−18BPの順序。

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▼交換針には

 下記のものがあり、次のような色わけによって判別できます。

           針先    交換針ホルダー   SATIN文字
   117-NGE  楕 円 針      黒       黒
   117-NS   サテン針      黒       白

 ●M-117G、M-117Sは、針先が異なるだけでなく、ボディの発電部分などもそ
  れぞれ異なり、それぞれの組合わせが最高の結果が得られるような組合わせと
  して設計されていますので、針の互換性はないものとお考え下さい。

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規  格   M−117G  M−117S

周波数範囲     10Hz〜40KHz 40KHz
クロストーク    35dB, 35dB:1KHz   30dB, 30dB:30KHz
インピーダンス   40Ω   50KHzまでほゞ純抵抗
負荷インピーダンス 30Ω〜200Ω  50KΩでも可(負荷インピーダンスは低いほど
          音質良好となるが、出力電圧は低下する。)
出力電圧      2.5mV  ±1dB 50mm/sec RMS 45°
コンプライアンス  15×10-6cm/dyne
推奨針圧      2.0g w,  1.9g w
          (2.5g までの針圧でかけてもこわれません。)
針  先      0.2×0.8ミル楕円針,  サテン針
自  重      9.0g

●数値が二つ以上表示されているのは M−117G M−117Sの順序です。
他の頁は M-117E や M-18BX の取扱説明書とほぼ同じで,オーディオ店でカタログ代りに配付されていました.M-117G/S の本体色は黒のようですが,白い M-117G をオークションで見ました(M-117/E/X は白,M-20 は黒).

ヘッドフォン近代博物館-別館様の M-18G「発売  1979年3月」,「Stereo Sound」79.6 の記事サテン | the re:View (in the past)).


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