横スクロールは避けた方が良いので,アレンジを変更しました.
18シリーズの枠をこえた
M−18BX
SATINではじめてBERYLLIUM
●M―18BXのことです。新製品。Mはゴムも鉄も使わない厳密MC型というSA
TINの純粋カートリッジであることを表し、18はカッターヘッド型厳密一点支
持機構で革命的にカンチレバー支点が唯一点という18シリーズ純純粋カートリッ
ジであることを表し、Xはコニック針の針先で厳密線接触という純純純粋カート
リッジであることを表し、──そして、さらにBはさらにBeすなわちベリリウ
ム材を厳密カンチレバー材として採用したという純純純純粋カートリッジである
ことを表します。BeカートリッジはSATINで初めてです。Beカートリッジは
SATINが初めてではありません。かさねて、SATIN最初のBeカートリッジが
M―18BXなのです。同じく、TURBO―PORSCHEは最初のTURBO―CAR
ではなく、PORSCHE最初のTURBO―CARがTURBO―PORSCHE。こ
のようにTURBO・Beではなく、PORSCHE・SATINであることに大きな意
味があるのてす。これは、SATINにおいてだけ、Beが純に純の字を重ね得るわ
け。すなわち、Beが、厳密一点支持機構やその他もろもろと相まって、さらにさ
らにミリμオーダーの厳密再生を至純にするということ。逆に言えば、Beは、純
粋指向のSATINにとって必然の帰結なのてす。Beであるのとないのでは、SA
TINにおいては、一線を画す。M―18XMKIIはさらさら、M―19Xとも明言で
きる、M―18BXです。新製品。  ●少しく長い前おきのあと、次は内実。で、
どう変ったか、です。まず音の力感が全くちがう。ということは、SPの前に本
物の楽器のREAL―ROWERが真実に現出するのです。厳密一点支持機構によ
る音楽のただようようなアンビエンスそして音楽音像の明確周密な定位に加えて、
です。おなかにまで堪えて床を踏みぬかんばかりのバスドラの地鳴り、あたまの
中までしびれこむシンバルの衝激余韻、部屋中つんざきまわるペットの咆哮サッ
クスの歌、地をかけめぐるウッドベースの胴振い、六畳部屋ではその下にもぐり
こんで寝なければならないなと思えるフルコンサートグランド二間長の黒艶、急
に室内空間が拡大し天井の埃でも落ちてきそうな大編成オーケストラのffff、
家内倒壊の恐れから本能的に思わず腰を上げざるを得ないパイプオルガンの32
ft、──と、一般的中級価格SPとしてヤマハ1000Mを使っての報告をしてい
ても、きりがない。つけ加えて、現実の楽器がそうであるように、大音量でも、

やかましさは全くなく、SPが悲鳴を上げることもない。大音量感でありながら、
そのかげに埋もれず、しずかなざわめきやひそやかないきづかいやちりばめるほ
おるとおんのかずかず、この音楽の緻密稠密さ。以上のようなダイナミックな躍
動感により、再生音楽はさらにさらに人間の音楽、やさしく言うとアーティスト
の人間的内奥表現を可能とする音楽、となりました。  ●実は、これらの音量
感を構成する物理的情報は、物理的音圧平均レベルよりも60dB以下でかつその
平均レベルの音に重畳している小さな小さな音に、その大部分を担われているの
です。これは再生システムのノイズ程度のレベル。ディスクレコードの音溝振幅
としては、ミリμオーダーレベル。音響機器にとって、この程度のレベルを厳密に
伝送することは、非常に重要なことであり、しかしながら至難の技術なのです。
ところで、M―18BXがもたらした、この本物の音量感における向上は、ミリμ
オーダーのより厳密な再生がいかに重要であるかの、再確認でもあるわけ。これ
は、SATINが主張してきたミリμオーダー振幅レベルの厳密な再生が、さらにさ
らに厳密性をましている、ということです。Beは、このさらにさらにの副詞二段
重ねを、SATINのみのカッターヘッド型厳密一点支持機構と相まって、その物
性で可能としました。密度1.84g/cm2ヤング率280kg/cm2音速12600m/S
等々の物性。もう一度強調しますが、このBeの物性は、厳密一点支持機構(詳細
は、M―117 資料カタログでどうぞ)あってこそ、その意味を持ちます。TURBO
をつけたからといって、あのPORSCHE―TURBOにならないのと同じく。そ
して、このBe材の使い方にしても、PORSCHEがそのTURBOを完璧に熟成
したごとく、厳密性の追求の線に立脚したSATIN一流の手法中におさまってい
ます。  ●まず、写真Iです。aは線接触のダイヤむく材コニック針チップ。
bが問題のBeむく材カンチレバー。ここで注目すべきは、aとbとの結合法です。
普通は、カンチレバーに貫通孔をあけて、そこにチップの角柱部を通し、さらに
多量の接着材を併用してとめてあります。ところがここでは、カンチレバーに孔
をあけることなく、カンチレバー先端の研磨した平面部に、チップの円錐部の底
平面を、宇宙戦略開発技術で得られた特殊高強度性能接着材の極微量で、直付け
してあります。したがって、aとbは完全に一体化されているわけで、これは一

層の厳密化の一つに他なりません。その他のメリットとしては、貫通孔をあけな
いのでカンチレバーの強度が低下しないこと、チップの円錐部のみを使用するの
で針先質量が極端に小さくなること、平面と平面で結合するのでカンチレバーに
対してチップが正確な角度で結合すること、円錐部のみチップの背が低いのでカ
ンチレバーを大きく曲げなくても針先のレコード溝との接触点がカンチレバーの
中心軸上にくること、等々。この結合法は、SATINの数多い特許のうちの、ほ
んの一つ。  ●次に、写真IIです。厳密一点支持機構がさらに練り上げられた
結果がこれ。C部の間隙は何を意味するか。板バネDとテンションワイヤーEと
で厳密一点決定される支点P、これはテンションワイヤーEの中心軸上にあるわ
けですが、このテンションワイヤー中の支点部が板バネDからもカンチレバーF
からもフリーである、ことです。これは、支点部のテンションワイヤーがストレ
スフリーである、すなわち、より一層の厳密化を意味しているのです。この小さ
な小さなすき間は、普通のルーペで見ることさえできない。しかし、一聴瞭然の
進歩であり、厳密性の追求がいかに正しい方向であるかを痛感させ得ます。
●次に、………と次々書けば、最後がはみ出して、このスペースに載らなくなる恐
れがあるので。  ●最後のつけ加え。M―18BXのボディーは他の18シリー
ズと、僅かに異なっています。この僅かは大さな違いであり、他の18シリーズの
ボディーにM―18BXの交換針18―NBXを装備しても、M―18BXとはなりま
せん。M―18BXは全体として一つのバランスの完全な究極として成立するもの
であり、完全なる別機種。サスペンションセッティングからして異なるPORSCHE
911CARRERAに、TURBOをのせても、それはPORSCHE930TURBO
とはなり得ません。したがって新製品。ところで、あなた、M―18BXをあやつ
る腕がありますか。
●京都市北区小山下総町47(〒603)SATIN───────────
 M―117 ¥12,500 3.5mV M―117E ¥17,500 3.5mV  M―117X
 ¥21,000 3.0mV  M―18 ¥22,000 2.5mV  M―18E ¥25,000
 2.5mV  M―18X ¥32,500 2.0mV M―18BX ¥42,000 1.5mV
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