「わたしが選んだ ちひろ展」開場式

2006.8.4 (FRI) AM 9:30 〜 長崎県美術館前

司会者から「歳時記」の歌詩「そんなちひろの子どもの絵のような君の笑顔がとても好きだった」を紹介され,来賓席を立ってセンターのマイクへ向う途中,「歳時記」が流された(のけぞるまっさん).祝辞の主旨は,
「戦火のなかの子どもたち」にショックを受けた.子どもたちは時代を映す鏡.良いものも悪いものも吸収する子どもの素晴らしさ,恐ろしさが表現されている.大人たちが子どもたちを壊している.
テープ・カットでは,センターの左に主催者,右に来賓が並び,まさしと松本善明氏(ちひろの夫)がセンターをはさんで隣り合う.

ちひろが問いかけてくるのは僕の魂の根元です。あ
なたはだあれ。あなたはどこから来ましたか? あ
なたはどこへ行きたいですか? あなたはどんなふ
うに生きたいですか? 大切なものはなんですか?
そのたびに僕は困る。全部がわからないからだ。だ
からちひろに問い返す。生まれてきてよかったんで
すよね、と。ちひろは必ず答える。もちろんですよ、
と。そうして最高の笑顔の少女の肖像を僕に贈る。
僕はそのたびに、その子のためにもう少し生きよう、
と思うのである。
              さだまさし(歌手)
(館内に掲示されていたメッセージ.「ちひろBOX」p.27 講談社 2004年 に掲載されているものと同じ)
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