セミプロ・ギタリストでさだまさしコンサートの相棒に出した手紙を元にしたリポートです.

 三波春夫さんは自ら出演を希望されたそうです.ただのニコニコしているおっさんではなく,シベリアに抑留された体験から平和への思いも深いなどと,まっさんと永六輔さんが紹介していました.玲子さんの後,永さんと出てきて,そういう話や(しゃべるのは,まっさんと永さんが中心で,もっぱら三波さんはそれに答えるだけでしたが),まっさんの violin で「カチューシャ」をロシア語で歌われました.その後,ル・クプルをはさんで,三波さんの歌自体は短い時間でした.三波さん目当てらしき人も通路を埋めていたのですが,まっさんのファンも演歌テンポの手拍子で,まっさん,「あんたたち,そのテンポが似合うよ」.
 加山さんは昨年の「長崎から」に感動され,来年もと言われたそうです.それで,さだ企画が半信半疑で打診したら,コンサートの予定が入っていたそうですが,キャンセルして来られたという話しでした.加山さんの曲では,まっさんが波の音のする長い筒を宅間さんの横で演奏していました.加山さんの「案山子」は D でした.
 ル・クプルの藤田恵美さんの本籍は稲佐山の麓で,LP「コミュニケーション」を持っているそうです.梶原一騎さん(「巨人の星」の原作者)の娘で台湾の歌手も2曲歌いました.水島裕さんは司会で(2年ぶりですが,西尾・西村さんは来ていません),他に,原田泰治さん,長崎市長も出てきました.
 5日は「ナガサキピーススフィア起工記念のつどい」でミニコンサート「長崎より」(「から」のパロディ)がありました.長崎に新しくできたホールの名誉館長になったので,来年はそのホールで4日に有料コンサート(ピーススフィアに寄付)をすると言っていました.その後江山楼に行ったら,なんと,まっさんが私の目の前を通って,店内に入って行ったのです.このとき私は江山楼の外で混みぐあいをながめていたので,まっさんが来たのに気付きませんでしたが,まっさんと私の間に割り込む格好で,まっさんの手を強引に握った女の人が現われ,驚いて目の前の人を見ると,まっさんでした.店内に入って席が空くのを待っている間に,繁理さん,玲子さん,石川さん,安田裕美さん,金山さん,など続々と入って来られました.
 6日の昼,まっさん御用達の店で(東京の人と)うどんを食べていたところに,実に偶然に,まっさんと広田さん(ともう一人)が入って来られました.とりあえず,立ち上がって一礼しました(店のご主人に紹介していただいたと思うのですが,動転していたので良く覚えていません).写真を一緒に撮りたい思いで一杯でしたが,まっさんがお気に入りの店に入るのにも気を遣われるようになると具合が悪いと考え,店を出るときに「楽しみにしています.がんばってください」と声をかけるだけにしました.5日のミニコンサートのことを聞かれたので,少し話しました.
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